ゲーム音楽の革命
ゲーム本編で流れる、最新のミニマルテクノ/ハウスサウンドを集め、ジャケットデザインもBaiyon自らが手がけた、2008年秋のフレッシュな一枚。
2008.9.24 Release SVWC-7588/¥2.310(tax in)
01. Become part of this / Top GardenPixelJunk TM Eden"PLAYSTATION®オンライン専用ソフト"
クリエイター集団Q-Gamesとマルチ・アーティストBaiyonがコラボレートした、
アートアクションという全く新しいスタイルの音と映像とゲームの融合作品。
PLAYSTATION®Storeにて現在ゲーム配信中!
Baiyon/Tomohisa Kuramitsu
サウンドプロデューサー/DJ/アートディレクター/グラフィック・デザイナーと様々な顔を持つ京都在住の日本人マルチ・アーティスト。
web site http://baiyon.com/
― 「ピクセルジャンク エデン」のサウンド制作に至るまでのエピソード。
最初、京都で行われたパーティーでQ-Gamesのディランと出会いました。
そしてずっとゲームを作りたかったことを伝えると、私の作品を知ってくれていたみたいでフィットしそうなプロジェクトがあるので一度打ち合わせしましょうということになり、それが「ピクセルジャンク」でした。
それからは私のグラフィック、サウンドをどうゲームにするか、私が描いたグラフィックをどう再現するか、どういったゲーム性を与えるのか、ディレクターやチームのみんなと試行錯誤を繰り返しました。
そしてそれと同時進行でサウンド制作は進められました。
― 初のゲームサウンド制作、いかがでしたか?
たまたまではなく、ずっとやりたかったことなのですごく楽しかったです。
ゲームのサウンドであるということを意識しなかったわけではありませんが、一番念頭においていたのはいつも通りフレッシュでグルーヴィーでエモーショナルな曲を作ることでした。というのも、今回私のグラフィック、サウンドをどうゲームにするかというところから立ち上がっているので、こちらはかっこいいと思うものを自然に作ることが出来ました。
クラブでプレイされるサウンドがゲームに実装されていることがフレッシュだと思っていましたし、普段からイマジナリーな曲を作ることを大事にしているので、そういう意味では自然に「エデン」の世界観は出来ていきました。「エデン」の世界のイメージはサウンドから生まれることもありましたし、グラフィックから生まれることもありました。そしてもちろんゲームプレイから生まれることもありました。
ループしている気持ちよさと逆にループ感に飽きないようにするバランスを意識しています。
― 一風変わった曲名がつけられていますが、それぞれに由来はありますか?
曲名の付け方は大きく2種類あって、自分が聞いてなんとなく連想するイメージを曲名にするパターンと、素材そのものにインスピレーションがあるのでそのソースから曲名をつけるパターンです。
例えば、「Summer in winter」は前者のパターンで、寒い冬にぱっと急に太陽が照って春みたいなぽかぽかした天気になったときのようなイメージがしたのでそう名付けました。
また、「637 volpe」は、黄色い狐がなんとなくいっぱいいるようなイメージが湧いたので、日本で一番ポピュラーな色見本中の数値より黄色を表す637を、volpeはイタリア語で狐、というふうに、いくつかの言葉を組み合わせて曲名にしました。
「3 across 4」は後者の名付け方です。
京都の四条河原町と三条河原町でフィールドレコーディングをしていたら、信号のところで車のクラクションがでかい音でなったんですね。それが面白くて、それをsaxのサウンドとかとmixして夜っぽいイメージに仕上げました。
そして、サウンドのソースを四条河原町と三条河原町で録ったので「3 across 4」。
さらにステージデザインやカラーともすり合わしてそのイメージを形にしました。
例えば「Summer in winter」の実装されているGarden 4は、Summer in winterな雰囲気がしませんか?
その他にも色々ありますが、みなさん是非色々イメージして聞いてみて下さい。
― 一番お気に入りの曲は?
「Summer in winter」です。
― パッケージデザインのコンセプトについて。
「エデン」の世界を体験できるパッケージングで、ユーザーのみなさんに喜んでもらえる仕掛けを盛り込んでいます。例えば、ゲートが表紙に見えていると思うんですけど、開くとゲートに並んで情報がレイアウトされていているところです。また、レーベル面も工夫しています。
― ユーザーのみなさまに一言!
すっと作りたかったゲームというメディア。ビジュアルとサウンドの両面から今までやってきた様々な物の集大成的な意味合いの作品になりました。私としてはゲームに対してナードな部分があるのでその愛情もたっぷり注ぎました。そして、Q-Gamesが持つ職人的なゲームバランスで素晴らしい作品が出来たと思います。
今回、こういった形で「エデン」の一つの側面、サウンドをパッケージとしてユーザーの皆さんに届けられるのをとても嬉しく思います。
もし、私のサウンドを生で聞きたいと思ったらクラブに足を運んで是非踊りにきて下さい!