原作を読んだ感想

川崎
以下K:第一印象は、久しぶりにいわゆる少年マンガした少年マンガだなと。ジャンプのベースじゃないですけれども、 「友情・努力・勝利」という、きちんとそれがベースになっていて、なおかつそれが今のスタイルになっているという部分っていうのが。
ナマ
ズエ
以下N:「今のスタイル」っていうのは、セリフまわしとか…?
K:
そうですね。あとは生活感とか。
やっぱりキャラクターの描き方、あと話のアプローチの仕方なんかは今までのものじゃないですよね。
言葉悪いですけれども、ジャンプらしくない部分はありつつ、 でもそのベースの中には昔からの少年マンガのベースがあるっていうおもしろさが。
N:
「昔ながらの少年マンガのベース」っていうのは…?
K:
キャラクター・主人公がいて、集って、敵をたおすっていう部分もあるし、その中できちんと別のドラマも描かれている…。
N:
独特の世界観がありますよね。I'llって。 単なるスポ根マンガっていうよりは、スタイリッシュな部分とかが。
K:
そのスタイリッシュな部分に目がいきがちなんだけれども、たぶん浅田先生も、スタイリッシュを意識しているわけではないですよね。あと本人にも質問して
「マンガ好きですよね?」って話したら、「ハイ。」って言ってたんで。その辺はものすごくそうなんだろうなぁって。

自分をI'llのキャラクターに例えると?

N:
監督的にはI'llの中で自分的に共感できるキャラとかいらっしゃるんですか?
K:
共感というか、俺は基本的に「代理」かな。
N:
あ!
K:
あ、意外?なんで?代理じゃないの?
N:
また出ました。代理が。第1回目のゲストの編集ホソノ氏もですねぇ、
K:
かぶった?
N:
自分は金本じゃないかっていう。代理派が結構(いる)。
K:
っていうか、基本的に監督ってブレーンな側にまわるんでそっちなのかなって。
茜とかは基本的に作監(作画監督)とか役者さんとか…側であって、こちらはどうしても一歩引いた側ではあるのかな。それでもいわゆる「キャプテン」ではなくて「代理」。
N:
ちょっと引いた…引き過ぎじゃないですか?
K:
ははは。前線で指揮をとるにはそのぐらい引いてないとダメかなっていうか。
N:
なるほど。そうですね、私的には、山崎くらいはいってもいいかも…?しれないですね。やっぱり。
K:
ほら、俺、ここで脚痛かったら試合出ないし。はははははー!
N:
そこまで根性ない!みたいな?
K:
根性ないですよ。
N:
根性出してもらわないとねぇ、アニメ制作の時には。
K:
身体がしんどいならすぐ休む人なんで…。
N:
b でも、監督はこう言ってるんですけど、意外に踏ん張りきくタイプなんで。それは私もわかっているんで。
結構、エネルギードリンクとかいっぱい飲んでがんばってますよね。
K:
そうですね…。
N:
深夜遅くまでね。
K:
毎回、本読みする度に変なドリンク飲んでる。
N:
でもね、キャラが朗らか系というか、苦労しているオーラがあんまり出ないんですよ。
K:
そうそう。
N:
なので、ちょっとそれが見えづらいですけど。
K:
ええ、それはナマズエさんと一緒で。
N:
ええ、私と一緒なんですけど。その辺は。
K:
「苦労が他人に見えない派」として。
N:
なんかちょっと同情してもらいにくいみたいな(笑)
K:
ね!その辺はもう、ぜひ、全世界にアピールして…。
N:
アピールしましょうねー!