話数はテレビ放映時のものです。
レンタルDVD版は収録話数の関係上「雨やどり」(第25話)が収録されておりません。
DVD-BOX(セル用)の収録話数については商品情報のページをご参照下さい。
第37話 メトロポリタンの一夜 |
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パーティーが催され、華やかな社交場となった夜のメトロポリタン美術館。そこでは館長を中心とする美術館関係者と、有力なスポンサーたちが一同に会する場である。華やかなパーティーの裏側で、メトロポリタン美術館を訪れていた男が一人。藤田玲司である。馴染みの修復家パーカーへ日本画修復用の特製ノリを届けに来たのであるが、その代金としてフジタはあることを要求する…。
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第36話 ハワイの万華鏡 |
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ハワイでバカンスを過ごすフジタとサラは画家のスタンリー・カポーノと出会う。カポーノに誘われ、彼のアトリエを訪れた二人。そこには三田村小夜子がいた。四人での食事会では、美術の話題で盛り上がる三人についていけないサラ。しかもフジタは三田村に付き合って明日ゴルフに行くという。置いていかれたサラは、アロハスタジアムの駐車場で開かれるフリーマーケットへ…。
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第35話 修復するは我に有り |
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フジタの元で修復を学びたいとギャラリーフェイクを訪れた女・辻堂ルナ。修復作業のアシスタントとして彼女は熱心に働き、それはサラが嫉妬するほどであった。フジタは「辻堂」という名前に聞き覚えがあった。辻堂尚之。彼は日本の絵画修復の草分け的存在であり、フジタの兄弟子に当たる人物である。ルナにそのことを聞くと、やはり彼女は辻堂尚之の娘であった。
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第34話 神々の宝石 |
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インドのバラモン・シンハ氏の求めに応じてヒンドゥーの神像を集めたフジタ。しかし、それはシンハ氏を満足させるものではなかった。シンハ氏から提示された猶予は二週間。その間に彼を納得させる神像を用意しなければならない。フジタはロンドン・クリスティーズのオークションに神像が出品されることを知り、ロンドンへ飛ぶ。機上でであったのは、宝石泥棒の翡翠・・・。
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第33話 残暑絵金見舞 |
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四国をトラックで走るフジタは一人の男をヒッチハイクで拾う。男の名は矢野。絵金祭りで有名な赤岡町へ行きたいと言う。矢野は追われていた。大阪のヤクザであった矢野は、対抗する組織の若頭を殺して逃げていたのである。フジタの機転で追っ手を撒いた矢野が向かったのは赤岡ではなく、赤岡から程近い、カヨという女の住む港町だった。
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第32話 アンティーク・オルゴールで子守唄を |
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クラシックコンサートの会場でひとり席にいるサラ。フジタと一緒に来るはずだったのに、約束の時間を過ぎても、開演時間を過ぎても、フジタは来ない。サラは怒ってフジタに電話をするが、フジタは警察で取調べ中だという。何故警察へ呼ばれたのか自分でも判らないでいるフジタの前に、刑事の高倉が差し出した証拠品の袋。そこにはアンティーク・オルゴールの破片が…。
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第31話 孤高の青 |
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ギャラリーフェイクを訪れた会社員・富岡。彼はアズライト(藍銅鉱)という顔料を探していた。日本画で使われる絵の具の原料となる鉱石である。富岡はギャラリーフェイクに展示されたある日本画にアズライトが使われていることを見抜いたのである。アズライトを探している理由を聞くフジタに、日本画の大家・榊原南山が使用するためであると答える富岡。作家の連絡先だけでもと粘る富岡を、フジタはにべもなく突き放した…。
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第30話 サバイバル・イン・サハラ |
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サハラ砂漠に点在する岩絵を求めてアフリカへやって来たフジタとラモス。以前フジタが来た時にガイドを務めてくれた男イクサは亡くなっていて、今回はイクサの妻アッサラマがガイドすることになっていた。フジタ、ラモス、アッサラマに、イクサの叔父ムハマドのを加えた四人は、キャンピングカーでサハラ砂漠へ乗り込む。フジタはアッサラマに以前イクサから貰った顔料を思い出の品として渡す。彼女は複雑な表情を浮かべていた…。
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第29話 古裂の華 |
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ゲイバーで歌い踊る春奴(はるやっこ)。彼の本名は菊島春雄といい、実は巨大ファッションブランド・キクシマの御曹司であった。家業を手伝わず、好きなことをしていた春雄だったが、父が急死したことにより実家へと戻る。ゲイバーで働きながらも服をデザインしたり作ったりしていた春雄は、キクシマのデザインは保守的で、このままでは駄目だと兄・秋雄に言う。しかし、父の跡を継いだ秋雄は専制的で、聞く耳を持たなかった。
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第28話 顔のない自画像 |
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ある市立美術館がギャラリーフェイクから佐伯祐三作品を買いたいという。話を聞いてみると、最近未発表の佐伯祐三の作品群が発見されその寄贈を受けたのだという。真贋の鑑定を下したのは、美術界の重鎮・船村元太郎。船村はフジタの美大時代の恩師でもあった。しかし、その鑑定結果に疑惑が巻き起こる…。
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第27話 ジョコンダの末裔(後編) |
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誘拐されたエリザベータを追ってフィレンツェへ飛んだフジタ。怪盗カルロスと共にエリザベータ奪還作戦を実行する。熱気球で空中から進入し、棟の最上階に閉じ込められているエリザベータを救出する作戦である。久々の現場復帰とやる気満々のカルロス。しかしダヴァロスの警備は厳重である。フジタはエリザベータを助け出すことが出来るのか…!?
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第26話 ジョコンダの末裔(前編) |
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三田村館長に連れられて、フジタの元に一人の少女が訪れる。彼女の名前はエリザベータ。何とフジタの娘だという。フジタは認めようとしないが、どうやら心当たりはあるらしい・・。しかたなくエリザベータを家に泊めてやるフジタ。しかし、そこにエリザベータを狙う刺客の魔手が忍び寄る。
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第25話 雨やどり |
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突然振り出した雨。フジタは雨宿りのため1軒のバーに入る。地下1階にあり、カウンターだけの細長いバー。年配のバーテンダーと、若い女の客が一人。そして、バーの奥に掛けられた1枚の絵。フジタがアイリッシュ・ウイスキーを一口飲み、バーの中で会話が始まる。そして一方、バーの外では、覆面パトカーがバーの入り口を見張っていた…。
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第24話 レディー・サラ(後編) |
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フジタに持ちかけられたダーウィンの植物標本。これ程貴重な品を手に入れる先はあの場所しかない。標本を不正に闇ルートに流した犯人を追い詰めるフジタ。しかしその結末はチャーリーを傷つけることになる・・。チャーリーを傷つけるフジタのやり方に怒るサラ。フジタには訳がわからない。二人のすれ違いが深まるそんな中、突然サラが姿を消す・・。
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第23話 レディー・サラ(前編) |
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フジタとサラは日本の暑さを逃れてロンドンへ。サラの親戚が持つ豪華な別荘で一週間だけのバカンスである。最初は乗り気でなかったフジタだが、別荘に保管されていた名車「アストンマーチンDB5」を発見してテンションが一気に上がる。ロンドン観光に出かけた二人が出合ったのは、フジタの旧友チャーリー。彼はロンドンのサザビーズで働いていて、フジタとサラをあるオークションへ招待する。
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第22話 エルミタージュの女帝 |
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首都圏郊外のある市営美術館では"エルミタージュの至宝展"の準備に追われていた。そこで厳しく指示を出しているロシア人女性。彼女はエカテリーナ・コラシニコワ。またの名を"エルミタージュの女帝"と呼ばれるプロジェクトの総責任者であった。彼女はMET時代に付き合いのあったフジタを引っ張り出して、ある企みに利用しようとする。
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第21話 千手堂の男 |
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サラが新宿駅付近の露天商から買った時計。オリジナルに作ったものだというその時計は精巧なレトロ・グレイドという技法が使われていて、フジタは驚嘆する。サラが露天商の男からもらった名刺には「千手堂」という名前があった。フジタはある商売のためにサラと共に千手堂を訪れるが・・・。
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第20話 山水の星 |
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スペースシャトルの打ち上げをテレビ中継で見ているフジタ。搭乗している日本人クルー関根はフジタの美大時代の同級生であった。感慨深く過去を思い返すフジタへ三田村館長からの電話が入る。ヨーロッパ映画の巨匠バッソー監督を京都案内に連れ出して欲しいとの依頼であった。どうもこの監督、曲者らしく・・・。
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第19話 知念、危機一髪! |
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岩手県のある寺で仏像のご尊顔をよだれを流さんばかりに見とれている男、国宝Gメン・知念護人。知念は夢中になるあまり手を触れて、何と国宝級の弥勒菩薩像の指を折ってしまう。国宝Gメンとして有り得ない失態。知念が頼ったのはギャラリーフェイクのフジタだった。しかし、弥勒菩薩像は京都へ運送されることになっていた!
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第18話 地図は導く |
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地図を売らない古地図屋「コロンブス」。店員のマリアンは悩んでいた。店主である父自身が古地図のコレクターであることから、人に売ろうとしないのである。マリアンの父が貯金をはたいて買ってしまった地図。「わしが手に入れた中で最高の地図」と豪語するが、興奮のあまり倒れてしまう。助けを求めるマリアンの前に現れたのはトレジャーハンター・ラモス…。
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第17話 からくり奇譚 |
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田舎に墓参りに帰っているフジタ。町会議員の従弟に引っ張られ、夏祭り会場で「お宝鑑定の会」の鑑定員を務める羽目になる。出てくる品はどれもこれも安物・贋作ばかりだが、ひとつだけフジタの目に留まった品があった。それは金属製のからくり人形「蟹の盃」。思わず買い上げてしまうフジタだが、売主によればこの品は怪しい曰くつきだという…。
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第16話 楊貴妃の香 |
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舞台で楊貴妃を演じることになった女優・秋吉雅子は、「楊貴妃の香」を得るため、天才的調香師ジャン・ポール・香本のもとに通う。一方、フジタに言いつけられ、絵の代金を払わない秋吉を追っていたサラ。サラと出会った香本は、秋吉ではなくサラに楊貴妃の香を施すと言う。嫉妬に燃える秋吉。そして、香本の密かなる陰謀とは・・。
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第15話 二重奏 |
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15年前盗まれ、未だ未解決の美術品盗難事件。それから、盗まれたままになっている絵画・フェルメール作『合奏』。それが、闇取引で売買されるという情報を掴んだフジタと三田村は、ロンドンへと発つ。その頃、同じ情報を掴んでいたスコットランドヤードのロジャー・ワーナーは、おとり捜査のため変装し、闇ブローカーのダレムに会う準備をしていた。既にダレムとアポを取っていたフジタだったが、三田村に同行させてほしいと頼まれ困惑。しかし、彼女の思いを汲み取り、彼らもまた二人でダレムの待つ屋敷へと向う。
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第14話 パサージュをぬけて |
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パリへ買い付けにやって来ていたフジタ。留守番させておいたはずのサラも合流する。パリからギャラリーフェイクに届けられた絵画の裏に、古いラブレターがはさまれており、その届け先を調べる為にやって来たという。しかし、手紙の届け先であるバーは既になく、今の主人に当時のマスターの居所を聞いたサラは、その男を訪ねることにする。一方、パサージュにある雑貨屋で、一つの道化師の人形に目を止めたフジタ。購入しようとするが、女店主に断られてしまう。
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第13話 監獄のミケランジェロ |
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日本海に面して聳え立つ刑務所。冬、雪がちらつく中そこを訪れたフジタは、ある暑い夏の思い出をふり返る。 それは十数年前、フジタがまだ美術大の学生だった頃。フジタは、通称・ミケランジェロの辰と呼ばれる受刑者・下田のアシスタントとして、二人で監視台に天井画を描く作業を行ったのである。下田は彫り師であったが、彼のフレスコ画に関する技術に若きフジタは驚きを覚える。
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第12話 生きているオフィーリア |
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インド洋上空、爆発し墜落した飛行機。その便にはサラが乗っていた。乗客乗員の生存は絶望的という報道に、現実を受け入れられないフジタ。日に日にやつれていく彼を心配した三田村は、ギャラリーフェイクを訪れ、他愛もない会話でフジタを励まそうとする。そんな中、開かれたチャリティーパーティー。それは毎年サラが主催していたものだった。サラの代わりにと出席したフジタだったが、そこで思わぬ行動に出るのだった。
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第11話 戦場に消ゆ |
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ベトナムを訪れたフジタとサラは「川口京助が生きている」という情報を掴む。ベトナム戦争中、忽然とその消息を絶った伝説の戦場カメラマン・川口京助。ビジネスになりうる特ダネにフジタは高揚する。現地人・ホーの案内で、ある村を訪れた二人は、そこで家庭を持ち現地の生活に馴染みきった男と出会う。ホーは彼を川口京介だというが…。
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第10話 幸福の王子 |
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エメラルドを盗む際、しくじり、怪我を負った翡翠が逃げ込んだ部屋の住人・ヒロト。彼は翡翠のナイフにも動じず、ただ穏やかに時が過ぎるのを待つのだった。後日、ヒロトを探し再びその地区へとやって来た翡翠は数々の女のヒモとして生きるだらしない青年ということを知る。しかし、彼の描く『幸福の王子』をモチーフにした絵に興味を持った翡翠は、自宅へと連れて帰った。
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第9話 黄金郷(エルドラド)への誘い |
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「エルドラドはアマゾンにある」そう言い残し息絶えたトレジャーハンター・ペドロ。ラモスは、ペドロが残した翡翠の恐竜を持ち、フジタ・サラと共にアマゾンへ向う。ところが、着いてみるとそこは何の変哲もない村だった。期待は裏切られたかの見えたが・・・。
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第8話 父の値段 |
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理想の父親としてフジタに憧れを抱く女子中学生・友美。しかし、実際の父親は、腕時計オタクの冴えないバスの運転手。ある日、フジタの跡をつけた友美は、ギャラリーフェイクで展示されたアンティーク時計を熱心に見つめる父の姿を発見する。父は憧れのフジタと知り合いであった。
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第7話 レンブラント委員会の挑戦 |
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オランダからピーター・ラストマンが来日した。世に多く残されたレンブラント作品の真贋を鑑定する「レンブラント委員会」のメンバーである。日本の美術館関係者は、自身の美術館にある作品が贋作と鑑定されてはたまらないと動揺する。そんな中、フジタは、サラと共に知り合いの常盤が館長を務める田舎の美術館へ足を運ぶ。そこにはレンブラントの作品である『広つば帽の男』があった。
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第6話 翡翠(フェィツィ)の店 |
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フジタと共にオープンしたての高級宝石店を訪れるサラ。その店の女性オーナー・翡翠(フェイツイ)とフジタは旧知の仲だった。翡翠の裏家業は泥棒。その腕は超一流。今回手に入れたのは、世界最大のブルーダイヤ・ホープ・ブリュー・ダイヤモンド。それは、高田美術館で行われている展示会の目玉だ。知らぬ間に偽物とすり替えていた翡翠は、三田村を救いたければ、ギャラリーフェイクの顧客名簿を渡せとフジタを脅すのだった。
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第5話 消えた黄金仏 |
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ギャラリーフェイクを訪ねて来た男・知念護人。彼は国宝Gメンと呼ばれる国宝の判定を影で行っている人物。彼から、奈良の寺に眠る純金の黄金仏の伝説を聞いたフジタとサラは、その寺へ赴くこととなる。寺に辿りついた二人が見たものは、腐り、今にも崩れ落ちそうな不動明王。黄金仏探しもそっちのけで、フジタは修復に取り掛かる。
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第4話 美神法廷(ミューズコート) |
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突然、逮捕されるフジタ。罪状は詐欺容疑。デューラーの贋作を真作と偽り、五億で売りつけられたと、買い手が訴えたのだ。しかし、刑事の厳しい取調べに対しても、あくまでペースを崩さないフジタ。そこで、検察側が用意した証人。それは、何と三田村。彼女は、デューラーの真贋を判定すべく、選ばれたのだった。
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第3話 13人目のクーリエ |
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フジタとサラが乗ったニューヨークからの帰国便。偶然にもそれは、ラファエロの『マドンナ』(絵画)を運搬する便だった。クーリエは12人。その中に、フジタと懇意のモレッティがいた。離陸後、何かの異変に気付いたフジタが『マドンナ』の置かれる貨物室へ行くと、そこには窃盗団と対峙するクーリエたちがいた。
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第2話 傷ついた『ひまわり』 |
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エンパイヤ・ステート・ビル展望台。フジタとの出会いを思い返すサラと三田村。一年前、三田村が高田美術館館長に就任した際、彼女が公開した絵画、ゴッホの『幻のひまわり』。戦時中に行方不明となったその絵画には、無残な焼け焦げの痕があった。数日後、その絵画を売ってほしいという依頼を受けたフジタは三田村を訪ねる。そのクライアントがサラだった。
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第1話 贋作画廊の男 |
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「ギャラリーフェイク」オーナーのフジタはニューヨークにいた。
ニューヨークはかつてフジタがキュレーター(学芸員)を務めたメトロポリタン美術館がある街。
ショッピングに浮かれる助手のサラとは対照的にフジタはどこか物憂げである。
オークションの下見会で、二人はフジタのキュレーター時代の同僚マックスと出会う。
そこに展示されているモネの「積み藁」にはフジタとマックスの過去と因縁があった・・・。
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