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2000/6/15 UP
●「カツマウスのニューヨーク奮闘記」
 今月はじめニューヨークへ出張に行ってまいりました。4年ぶりにNY地下鉄に乗ったのですがこれが大当たりの車両でした。なんともユニークなぶっ飛びニューヨーカー達に出くわすことができました。一人目は名付けて『タンバリンマン』。地下鉄内で大きくタンバリンを叩いては下手くそな歌を自信満々に歌う黒人でした。可愛いところは過去に駅員にこっぴどく怒られたのか停車中は一変してもの静かなお利口さんになり何事もなかったように吊革に捕まってスタンバイ。再び電車が動き出すと紙コップをもって歩いてパフォーマンスに対するジャリセンを乗客から集めるという仕組みになっていました。乗客のみなさん結構チップ弾んでましたね。
 数分も待たずに次に登場したのがお涙頂戴『ビニール足男』。足にビニール袋巻いて松葉杖ついているこの男は病院に行く金がないと乗客にお金をせがんでいました。ところが電車が大きく揺れても意外と足取りがしっかりしていたのは気のせいだろうか?それでも白熱した演技にチャリチャリと同情の小銭が集まっていた。
 最後に現れたのが『宝箱男』。大男の白人でがらくたがいっぱい入った宝箱もどきを乗客に見せびらかして歩いていたのですがおもちゃが欲しいのかお金が欲しいのかコンセプトが皆に伝わらず総スカンといった感じでした。
 わずか10分程の乗車時間でしたが人間模様を観た気がしました。実話を少々ふざけて書きましたが本当のところは恐かったです。はじめてNY地下鉄に乗った当社海外担当の椎木隆太は怖さのあまり硬直して脳死状態の様な顔してました。もっと安全な地下鉄を我々は想像してましたので・・・。ニューヨークはジュリアーニ市長の恐怖政治のもと、町もきれいになり犯罪も随分減った様ですが当の本人は妻には逃げられるは病気にはなるはで踏んだり蹴ったりの様である。
カツマウス
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