劇場版 空の境界
劇場上映
(2007.12)
落下する少女の夢、俯瞰を断つ直死の眼
夢のような、日々の名残ーー
全七章完全映像化を謳い、かつ毎章異なる監督が手がけるこの作品は、各々の想いで技で描かれながらも、まごうことなく一つの『空の境界』を紡いでいく。
単館公開でありながらも満員御礼、過去最高の動員数を記録。その熱は日本中へと伝播し、小説同様一大ムーブメントを巻き起こし、さらにDVDとなったそれらは空前絶後の支持をこの現世(うつしよ)に見せつけた。
2007年12月1日、第一章『俯瞰風景』公開。
年の瀬12月29日、第二章『殺人考察(前)』公開。
明けて2008年2月9日、第三章『痛覚残留』公開。
そして5月24日、第四章『伽藍の洞』公開。
さらに8月16日、第五章『矛盾螺旋』公開ーーこの日、『空の境界』がはじめて「本」という形になり、世に送り出された原作にてその存在がわずかに記されていた、未来視の少女との邂逅と先行きとを描いた書き下ろし小説『未来福音』を、よりいっそう作品世界を深め、過去最大かつ最高のお祭り騒ぎが繰り広げられた。
かくして、いよいよ物語は終盤を迎える・・・・・・
一つは、閉ざされた学院での秘められし事情の発端と経緯と捜索と解決、とその影で静かに、しかし強く熱く育てられた、妹の兄への愛がゆえの闘争(笑)。
もう一つは、彼と彼女が出会ったその瞬間から、己の内育ち始めた見知らぬ感情とその対処法、起源の覚醒あるいは根源を求めた哀しい魔術師の哀れな出来損ないの置き土産のしでかした人外魔境な殺戮の、切なく苦しく望ましい後始末。
それらの先に末のは果たして、彼と彼女の辿る永遠の未来への予想だろうか。
さあ、どんな景色でこの舞台は完結を迎えるのだろう。
世界の終わりを見届けるのは、誰? わたし? きみとぼく、俺、それとも、あなた
全七章完全映像化を謳い、かつ毎章異なる監督が手がけるこの作品は、各々の想いで技で描かれながらも、まごうことなく一つの『空の境界』を紡いでいく。
単館公開でありながらも満員御礼、過去最高の動員数を記録。その熱は日本中へと伝播し、小説同様一大ムーブメントを巻き起こし、さらにDVDとなったそれらは空前絶後の支持をこの現世(うつしよ)に見せつけた。
2007年12月1日、第一章『俯瞰風景』公開。
年の瀬12月29日、第二章『殺人考察(前)』公開。
明けて2008年2月9日、第三章『痛覚残留』公開。
そして5月24日、第四章『伽藍の洞』公開。
さらに8月16日、第五章『矛盾螺旋』公開ーーこの日、『空の境界』がはじめて「本」という形になり、世に送り出された原作にてその存在がわずかに記されていた、未来視の少女との邂逅と先行きとを描いた書き下ろし小説『未来福音』を、よりいっそう作品世界を深め、過去最大かつ最高のお祭り騒ぎが繰り広げられた。
かくして、いよいよ物語は終盤を迎える・・・・・・
一つは、閉ざされた学院での秘められし事情の発端と経緯と捜索と解決、とその影で静かに、しかし強く熱く育てられた、妹の兄への愛がゆえの闘争(笑)。
もう一つは、彼と彼女が出会ったその瞬間から、己の内育ち始めた見知らぬ感情とその対処法、起源の覚醒あるいは根源を求めた哀しい魔術師の哀れな出来損ないの置き土産のしでかした人外魔境な殺戮の、切なく苦しく望ましい後始末。
それらの先に末のは果たして、彼と彼女の辿る永遠の未来への予想だろうか。
さあ、どんな景色でこの舞台は完結を迎えるのだろう。
世界の終わりを見届けるのは、誰? わたし? きみとぼく、俺、それとも、あなた
©奈須きのこ/講談社・アニプレックス・ノーツ・ufotable (c)奈須きのこ/星海社・アニプレックス・講談社・ノーツ・ufotable
INTRODUCTION
イントロダクション
私はただ望んだだけ。
この窓の外の世界を。
彼に連れて行ってほしかっただけ。
それは、少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。
学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。
最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。
むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。
そして、浮遊と飛行の差違。
この連続自殺事件の捜索に乗り出したのは、万物の生の綻びこと死線を視る力「直死の魔眼」を持つ両儀式。
彼女には、この事件に関わらざるを得ない事情があった――。
望まぬまま得た力により、虚空に舞う少女たちの幽霊をその瞳に捕らえる式は果たして、なにを思うのか。
たとえば、それはともすれば同じ道を辿っていたかもしれない同胞への哀れみ、または同族嫌悪。
たとえば、それは大切な存在を危うくする者への敵意。
あるいは、実に明確な殺意。
そんなものがないまぜになったまま、式は痛ましい現場となったビルへと向かう……それが、幾重にも張り巡らされた罠への序章にすぎないことも知らずに。
第一の事件。第一の駒。その先に待っているのは無限螺旋。今、終焉に向けすべてが動きだす。
この窓の外の世界を。
彼に連れて行ってほしかっただけ。
それは、少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。
学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。
最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。
むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。
そして、浮遊と飛行の差違。
この連続自殺事件の捜索に乗り出したのは、万物の生の綻びこと死線を視る力「直死の魔眼」を持つ両儀式。
彼女には、この事件に関わらざるを得ない事情があった――。
望まぬまま得た力により、虚空に舞う少女たちの幽霊をその瞳に捕らえる式は果たして、なにを思うのか。
たとえば、それはともすれば同じ道を辿っていたかもしれない同胞への哀れみ、または同族嫌悪。
たとえば、それは大切な存在を危うくする者への敵意。
あるいは、実に明確な殺意。
そんなものがないまぜになったまま、式は痛ましい現場となったビルへと向かう……それが、幾重にも張り巡らされた罠への序章にすぎないことも知らずに。
第一の事件。第一の駒。その先に待っているのは無限螺旋。今、終焉に向けすべてが動きだす。
PRODUCTS
映像・音楽商品
STAFFCAST
スタッフ・キャスト
スタッフ
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- 原作
- 奈須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)
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- 監督
- あおきえい(第一章)/野中卓也(第二章)/小船井充(第三章)/滝口禎一(第四章)/平尾隆之(第五章)/三浦貴博(第六章)
-
- キャラクター原案
- 武内崇
-
- キャラクターデザイン・作画監督
- 須藤友徳/高橋タクロヲ/小船井充/滝口禎一/小笠原篤
-
- 脚本
- 平松正樹(ufotable)
-
- 音楽
- 梶浦由記
-
- 美術監督
- 池信孝/小倉一男/海老沢一男/衛藤功二
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- 撮影監督
- 寺尾優一・松田成志
-
- 3D監督
- 中村慎太郎
-
- 色彩設計
- 千葉絵美
-
- 音響監督
- 岩浪美和
-
- 制作デスク
- 鈴木龍
-
- 制作プロデューサー
- 近藤光
-
- アニメーション制作
- ufotable
-
- 配給
- アニプレックス
-
- 製作
- 劇場版「空の境界」製作委員会
キャスト
-
- [第一章]両儀式・ [第二章]両儀式・ [第三章]両儀式・ [第四章]両儀式・ [第五章]両儀式・ [第六章]両儀式・ [第七章]両儀式・ [Remix -Gate of seventh heaven-]両儀式
- 坂本真綾
-
- [第一章]黒桐幹也・ [第二章]黒桐幹也・ [第三章]黒桐幹也・ [第四章]黒桐幹也・ [第五章]黒桐幹也・ [第六章]黒桐幹也・ [第七章]黒桐幹也・ [Remix -Gate of seventh heaven-]黒桐幹也
- 鈴村健一
-
- [第一章]蒼崎橙子・ [第三章]蒼崎橙子・ [第四章]蒼崎橙子・ [第五章]蒼崎橙子・ [第六章]蒼崎橙子・ [第七章]蒼崎橙子・ [Remix -Gate of seventh heaven-]蒼崎橙子
- 本田貴子
-
- [第一章]黒桐鮮花・ [第三章]黒桐鮮花・ [第五章]黒桐鮮花・ [第六章]黒桐鮮花・ [第七章]黒桐鮮花・ [Remix -Gate of seventh heaven-]黒桐鮮花
- 藤村歩
-
- [第一章]巫条霧絵
- 田中理恵
-
- [第二章]荒耶宗蓮・ [第五章]荒耶宗蓮・ [第七章]荒耶宗蓮・ [Remix -Gate of seventh heaven-]荒耶宗蓮
- 中田譲治
-
- [第三章]浅上藤乃
- 能登麻美子
-
- [第五章]秋巳大輔
- 東地宏樹
-
- [第六章]黄路美沙夜
- 水樹奈々
-
- [第六章]玄霧皐月
- 置鮎龍太郎
-
- [第七章]白純里緒
- 保志総一朗