続 夏目友人帳

STORY

ストーリー

1

奪われた友人帳

小さな頃から、妖怪といわれるものの類を見ることができ、そのため周囲から疎まれてきた夏目貴志。
用心棒の妖・ニャンコ先生と共に、祖母レイコの遺品「友人帳」に書かれた妖怪達の名前を返す日々を送るうち、少しずつ、レイコのこと、妖のことを知り始めていた…。
ある日、ニャンコ先生にそっくりの黒ニャンコ先生に「友人帳」を奪われてしまった夏目は、妖怪達の大切な名前を取り返すため、必死にその後を追う。
妖怪の宴に向かったと聞いた夏目は、自分の危険も顧みず、その宴に向かうとニャンコ先生に告げる。

スタッフ

  • 脚本
    関島眞頼
  • 絵コンテ
    大森貴弘
  • 演出
    大森貴弘
  • 作画監督
    髙田 晃、山田起生

春に溶ける

雪の積もったある日、しばの原にやってきた夏目とニャンコ先生。
そこにはかつて、二匹の森の守り神の像があったという。
今では一匹しか残っていないその像から、夏目に乗り移ろうと襲いかかる人外の影が…!
しかし誤って夏目の作った雪うさぎに乗り移ってしまった妖「玄」は、魔封じの木から放たれた悪霊を退治するのに力を貸してほしいという。
玄が退治しようとしている悪霊とは…?

スタッフ

  • 脚本
    加賀未恵
  • 絵コンテ
    矢野博之
  • 演出
    中村里美
  • 作画監督
    本橋秀之、大西貴子

妖退治 湯けむり行

夏目と同じように妖をといわれるものの類を見ることができる名取周一。
表では人気俳優、裏では妖祓いをしている彼に誘われ、夏目は温泉旅行に行くことに。
ニャンコ先生を伴い、二人と一匹、一泊二日の温泉旅行が始まった。
旅を満喫する夏目だったが、周りで気になることが起こり始める。
押入れからの物音、天井からぶら下がった着物姿の人影――。
旅行に連れてきてくれた名取のためにも、気を煩わせず、旅行を楽しもうとする夏目だったが…

スタッフ

  • 脚本
    荒木憲一
  • 絵コンテ
    清水久敏
  • 演出
    清水久敏
  • 作画監督
    亀谷響子

雛、孵る

藤原家の庭先に産み落とされた卵。

育てるもののいないその卵を、夏目はニャンコ先生と温めてみることにする。

日に日に大きくなる卵、そして、それを主からの命で奪おうとやってくる妖。

確かに生きているその卵を守ろうと決めた夏目の前で、ついに卵の中から姿を現したのは、なんと小さな小さな人の形をした「辰未」という妖の雛だった。

スタッフ

  • 脚本
    高木 登
  • 絵コンテ
    髙田 淳
  • 演出
    髙田 淳
  • 作画監督
    亀谷響子

約束の樹

夏目の姿を遠くから見つめる気の弱そうな妖が現れるが、夏目と目が合うや逃げ出してしまった。再び現れたその妖「霧葉」に追ってくる理由を聞くと、友人帳の名を返してほしいのだという。
名前の返還に応じる夏目だったが、友人帳は反応するものの、どの頁も示すことなく再び閉じてしまった。霧葉曰く、レイコが50年経ったら名前を返すと言って、森の木の枝に結んでしまったという。
結んだ紙をとるな、とレイコに脅されていたと聞いた夏目は、探し出したらその理由がわかるのではと思い、霧葉と森にやってくるのだった。

スタッフ

  • 脚本
    金巻兼一
  • 絵コンテ
    大畑清隆
  • 演出
    松本マサユキ
  • 作画監督
    斉藤和也、野道佳代

少女の陣

散歩中のニャンコ先生を迎えに来た空き地で、地面に何かを一心に描く少女を見かけた夏目。声をかけると夏目の名を呼ぶなり、慌てて走り去ってしまい、その後には見慣れぬ陣が残されていた。
翌朝、夏目は突然現れたチョビ髭の妖怪に、人間の娘が不吉な陣を書き歩いているので止めてほしいと頼まれる。チョビ髭に連れられて向かった場所には昨日の少女がいた。
夏目の同級生で「多軌」と名乗るその少女は、夏目が妖怪を見ることができると知っており、力を貸してほしいというのだった。

スタッフ

  • 脚本
    荒木憲一
  • 絵コンテ
    後藤圭二
  • 演出
    中野英明
  • 作画監督
    奥野治男

呼んではならぬ

自らの描いた陣に入った妖の姿を見ることができる少女「多軌透」。夏目の同級生である彼女は、ある日偶然目にした妖怪に祟りをかけられ、人と話すことすら許されない生活を送っていたという。
夏目はその祟りをとくため、多軌・ニャンコ先生と妖怪探しを始めるが、突然その妖怪に捕らわれてしまう。必死にその場を逃れたものの、その目は妖怪を映さなくなってしまった。さらに困難を極めることとなった妖怪探しに不安を募らせる夏目達。そんな時、夏目の耳にささやきかける姿なき不気味な声が…

スタッフ

  • 脚本
    加賀未恵
  • 絵コンテ
    後藤圭二
  • 演出
    清水久敏
  • 作画監督
    田中織絵

不死の想い

西村・北本と共に、宿題合宿のため民宿にやって来た夏目。友との楽しい時間を過ごす夏目だったが、人魚の姿をした友人帳狙いの妖が現れる。なんとか難を逃れた夏目に、民宿の千津が語ったのは、幼い頃に出会った人魚の話だった。口にすると不老不死になるといわれる人魚の血――千津はかつて大切な人にそれを飲ませてしまったことを悔やみ続けており、その人を探しているのだという。それを聞いた夏目は、自分を襲った人魚に再び会いに行くが…

スタッフ

  • 脚本
    関島眞頼
  • 絵コンテ
    寺東克己
  • 演出
    梅本 唯
  • 作画監督
    久木晃嗣

桜並木の彼

冬枯れの桜並木が描かれた絵を手にした日から、目覚めると部屋中が花びらで満たされるようになった。妖の仕業なのか――正体をつきとめようとする夏目とニャンコ先生の前に姿を現したのは、不気味な面をつけた妖「巳弥」だった。名のある妖が描いたというその絵に描かれた小さな人影、それはかつて巳弥と友人だったものなのだという。巳弥に絵を返そうとする夏目だったが、何故かその絵は壁から外れなくなっていた…

スタッフ

  • 脚本
    高木 登
  • 絵コンテ
    うえだひでひと
  • 演出
    うえだひでひと
  • 作画監督
    斉藤和也、野道佳代

仮家

藤原家の門の前に残された足跡と落書き。おそらく妖怪のものであることに不吉な予感を覚えた矢先、家の中で奇怪なことが起こり始める。藤原夫妻に何か起こることを恐れる夏目は、かつてこの家で同じようなことがあったということを滋から聞く。そしてそれは、滋がある人に出会ったことで治まったという。その人のことを尋ねる夏目に、滋が子供の頃の話を語り出す――

スタッフ

  • 脚本
    関島眞頼
  • 絵コンテ
    今掛 勇
  • 演出
    今掛 勇
  • 作画監督

十一

呪術師の会

手負いの妖が助けを求めるかのように、夏目の元に現れる。夏目の強い妖力を感じ取りやって来たのだろう、という名取は、夏目を呪術師の会合に誘う。

同じ力を持ち、同じ痛みや苦しみを知る人達の中でなら、自分のできることを見つけられるかもしれないと、夏目は先生と共に会合に向かう――

スタッフ

  • 脚本
    高木 登
  • 絵コンテ
    名村英敏
  • 演出
    清水久敏
  • 作画監督
    青野厚司

十二

廃屋の少年

夜ごと謎の物音や妙な声が聞こえると言われる洋館にやってきた夏目。子供のもがく声のする方に行ってみると、棺のような箱にランドセルを背負った少年が閉じ込められていた。箱を開けるなり泣きながら走り去った少年の残した名札を手に、その少年「カイ」を探す夏目は、カイがお化けに追われているらしい、という噂を耳にする。本当に妖怪を見て、そして追われているのならば守ってやりたいと思う夏目だが…。

スタッフ

  • 脚本
    金巻兼一
  • 絵コンテ
    今掛 勇
  • 演出
    松本マサユキ
  • 作画監督
    奥野治男、田中織枝

十三

人と妖

カイを追っていたのは妖だけではなかった。名取もまた、カイを追っており、妖であるカイを退治しに来たという。突きつけられた事実を受け入れることのできない夏目に対し名取は、「自分にとって大事なのが人か妖か決めるべきだ」と告げる。
カイが本当に妖なのか…。カイを探す途中、名取の罠に襲われた夏目を救ったのは、到底人のものとは思えないカイの力だった。自分を祓うだけでなく、夏目をも傷つけようとした名取に怒りを向けるカイは、ついに妖としての力を露にする。夏目にとって大事なのは人か、妖か…。

スタッフ

  • 脚本
    金巻兼一
  • 絵コンテ
    寺東克己
  • 演出
    大森貴弘
  • 作画監督
    髙田 晃、山田起生