Q:「BLOOD+」の劇伴はハリウッド・メジャーが担当しているとのことですが、その魅力について教えてください。
A:
ハイお答えします。映像とともに音楽に関しても「BLOOD+」のスケールは世界級です。
劇場版「BLOOD THE LAST VAMPIRE」でも、映画『らせん』、テレビドラマ『相棒』、人気アニメ『かみちゅ!』などで知られる池頼広さんが作曲を担当する一方、音響製作の仕上げはハリウッドで敢行。
音楽のレコーディングを『ザ・ロック』『グラディエーター』などで有名なアラン・メイヤーソンが手がけ、その迫力あるデジタルサウンドは日本映画にかつてない映像空間を作り出しました。
今回のテレビシリーズ「BLOOD+」ではさらにスケールアップ。
「既存のアニメとはいい意味で違うものを」(落越友則プロデューサー)との意図の下、音楽をマーク・マンシーナ、音楽プロデュースをハンス・ジマーという日本のテレビアニメとしてはじめてハリウッド・メジャーの起用が決定しました。
二人がそれぞれ関わった作品は、『レインマン』『ライオンキング』『ターザン』『スピード』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ラスト・サムライ』『バットマン・ビギンズ』・・・などなど誰もが知るハリウッドの大作作品ばかり。
ハンス・ジマーは来年公開予定の『ダ・ヴィンチ・コード』の音楽も手がけるなどハリウッドを代表する作曲家の一人として知られています。
落越友則(「BLOOD+」プロデューサー、音楽プロデューサー)のコメント
「録音は、日本のテレビアニメとしてはかつてない規模、約100人にものぼるオーケストラ編成によりシアトルの教会で行われました。この教会は、ハリウッドのサントラ収録でもよく使われているのですが、天井が高く石造りのため、バイオリンとは残響音など相性がすごくいんです。ただし、スタジオではないので、ヘリコプターが上空にに来ると即、録音が中止というハプニングもありました(笑)。
テレビシリーズは普段はあまり手がけない彼らが、1話ごとを一つの楽曲として捉えるようにして創り出した楽曲はどれもすばらしいものばかりです。
個人的には、中でもバトルシーンの音楽と予告編に流れている楽曲は気に入っています。
テレビ本編は6話まで放映されましたが、まだまだ使用していない楽曲も豊富にあります。
今後の激しい戦闘シーンでかかる楽曲にはぜひ注目して欲しいですね」
今後ますます広がりを見せていくストーリーとともに、プロダクション I.Gが手がけるアニメーション本編と合わせ、劇伴にもぜひ注目してください。