「BLOOD+」に登場するキャラクターの公式“裏”設定を、大松裕アニメーションプロデューサーが解説する特別編、待望の第2弾! 今回は、宮城家の次男・リクを特集!
これを読めば、キャラにますます愛着がわき、本編がもっと楽しめること間違いなし!?
●リクの愛読書は「ファーブル昆虫記」
大松「リクはカイより3歳年下の14歳です。血の繋がりがない宮城家ではカイとリクの兄弟が唯一血縁関係にあります。活発なカイに対して、リクは料理や洗濯が得意で 読書が趣味です。また、リクは無類の昆虫好きでもあります。
そのため好きな本は、もちろん「ファーブル昆虫記」(笑)。本編を詳しく見ていた方はお分かりになるかもしれませんが、第7話「私がやらなきゃ」の回想シーンで、小夜が宮城家に引き取られたすぐのエピソードとして、小夜がリクの本をバラバラにしてしまい、それをジョージが米粒で修復し家族の大切さを訴える、というシーンがありました。その本が「ファーブル昆虫記」です。見逃した方は、DVDなどでぜひチェックしてください」
●リクの友達、“あつし”のプロフィール
大松「リクはまた、大のゲーム好きです。そしてリクがゲームを借りているのが、友達の“あつし”です。(注:第6話「おとうさんの手」、ジュリアの病院の待合室でのシーンにおけるカイとリクの会話、リク「お父さん帰ってきたらさ、僕たち、元通りの生活に戻れるのかな」「あつしにゲーム借りたままだし、金城さんちに何も言わないで来ちゃったし…」を参照)。
この“あつし”、実はスタッフ間では“29歳の男性”という裏設定にしています(笑)。近所の子供たちから“神様”と呼ばれている、いわば呼ばせている(笑)、無類のゲーマーという存在です。本筋には全く関係ないかもしれませんが、この設定を念頭において、ぜひ本編を楽しんでください」
●リクのイメージは神木隆之介さん
大松「リクのキャラクター設定のイメージは、ズバリ神木隆之介さんです。“巫女性”を持っている男の子、といった存在です。また、本編でも垣間見えるように、リクは本当に「お兄ちゃん好き」な弟です。運動神経が活発で行動的なカイに、憧憬を抱いています。第1話でジョージとキャチボールをしているシーンがありました。本当はカイとキャッチボ-ルをしたいのだけど言い出せない、そんな思春期前の男の子が持つもどかしさがあります。そんなリクもベトナムの地で、ムイに出会い、初めて異性に対する感情を抱きます。リクの初恋です。今後のリクの想いがどうなるのかも注目です」
先週放送の第9話でムイ、カイとともに何者かに連れ去られてしまったリク。今後待受ける、衝撃の展開にぜひご期待下さい。
次回、第3弾は、翼手の謎を解くカギを握る人物、ヴァン・アルジャーノと翼手事件を追う新聞記者の岡村昭宏の素顔に迫ります。ヴァンは五人兄弟の末っ子だった!?
次号もお楽しみに!!